若者と政治をつなぐ活動を行うNPO法人YouthCreate(ユースクリエイト)代表の原田謙介氏から講義を受けた。同団体は若者に政治の啓発活動をしているが、「選挙からスタートしない方法」はとても印象的だった。私たち国民にとって、「政治に参加する」主とは、選挙で投票することだと認識していた。しかし、若者に対して政治の理解を進める際に、選挙から話し始めてしまうと、選挙の目的や意味について分からなくなってしまうと警鐘を鳴らした。
原田氏は、まだ政策に関する知識がない人に、「選挙に行こう」と呼びかけてしまうと、選挙を行う意味が分からず、その結果、政治に関心がなくなっていくという。
実際、日本では、国会中継を見ている若者はどのくらいいるのだろうか。おそらく見ている人はほとんどいないだろう。国の政治は自分たちの今の生活や将来にも関わることであるのに、どこか遠い存在で他人事の話に感じてしまう若者は多いのではないかと思う。
自分自身がどこまで政治を理解できているだろうか。選挙の目的や意味をきちんと理解しているのだろうかと講義を聞きながら不安に感じ、そう感じる自分自身に反省した。
選挙での投票は、自分の意見を述べる大切な1票である。18歳選挙の時代が始まり、投票率も注目されてはいるが、それぞれの1票がきちんと意味を持つものであるよう、私たち若者はその1票の重さを自覚する必要があるのではないかと強く感じた。
執筆者:小股裕美
社会人。大学時代からNPOやソーシャルビジネスに興味がありました。今は福祉関係の仕事に勤めていますが、NPO大学を通して新たな分野について学び視野を広げて、新しいことにも挑戦いきたいと考えています。よろしくお願いします。