スポーツ用品メーカーのアディダスはこのほど、Chim↑Pomがキュレーションを手掛ける個展イベントに供給する電力のネーミングライツを取得した。一般的にネーミングライツは施設名に対して与えられるが、電力に対しては世界初となる。同個展では、自然エネ発電事業者の電力を使い、その電力名をアディダスが取得した。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
この個展では、自然エネ発電事業者のエコロジア(東京・品川)の電力を使う。同社は、千葉県木更津市有吉に太陽光発電を持つ。
今回、この電力のネーミングライツをアディダスが購入した。個展などのイベントのスポンサー企業は、フライヤーやウェブサイトに社名とロゴを掲載する形が一般的だったが、今回は「アディダス発電所」として、観覧者にアピールする。
電力に対してのネーミングライツは世界初となる。電力名を売るというこの企画を考えたのは、新電力事業(PPS)を行うみんな電力(東京・世田谷)。同社は、自然エネ事業者の情報をサイトで発信し、電力の切り替え代行を行う。
個展では、Chim↑Pomがキュレ―ションした美術作家平井有太氏が作品を展示する。テーマは「全ては再生/持続可能」「生活が前衛」。エネルギーやファッション、音楽など多彩なジャンルの作品を並べる。
平井氏は、「アートを通して、新しい社会の形を発信したい」と意気込む。同個展のタイトルは、「BIOCRACY展」。11月22日から12月24日まで、東京・高円寺のGarter(ガーター)で開かれる。
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