上智大学と国際連合広報センターはこのほど、大学生向けのSDGsをテーマにしたフォトコンテストを開いた。50カ国の大学生から600点以上が集まった。最優秀賞にあたる外務大臣賞には、ペルーのモンテベルデ・ブスタマンさんが輝いた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

上智大学(四ツ谷キャンパス)では受賞作品の展示会が行われた

上智大学(四ツ谷キャンパス)では受賞作品の展示会が行われた 提供:上智大学

モンテベルデさんの作品タイトルは、「消費者の目」。ペルーの海岸でボランティアの男性が、廃タイヤを回収しているシーンを収めた。表彰式では、岸田文雄外務相がプレゼンテーターとして出席し、「ボランティアの男性がペルーの海岸で廃タイヤを回収し、環境保全に尽力する姿と背景の海鳥たちの羽ばたきの構図が秀逸」と称賛した。

大賞の喜びを話したモンテベルデ=ブスタマンさん

大賞の喜びを話したモンテベルデ・ブスタマンさん 提供:上智大学

受賞作品は15作品。優秀賞の1人には、岐阜県に住む山川侑哉さんが選ばれた。作品タイトルは、「再会」。カンボジアのコンポンチャム州の農村で、マレーシアへの人身取引の被害者が現地NGOの協力のもと村へ戻ることができた際の様子を撮影した。

モンテベルデさんの作品は、左端、

モンテベルデさんの作品は左端。山川さんの作品は、右端 提供:上智大学

同コンテストのテーマは、「わたしが見た、持続可能な開発目標(SDGs)」。SDGsで定めた17の目標を言葉ではなく、写真で表現した。対象は、大学生・短大生・専門学校生で、国籍は問わない。若者世代へSDGsの認知度向上を目的に企画された。

SDGsは、2015年9月に開かれた持続可能な開発サミットで採択された行動計画。あらゆる形態の貧困に終止符を打つ、不平等と闘う、気候変動に対処するなど、2030年までに達成すべき地球規模の課題を17項目掲げ、それぞれに具体的な行動目標や削減目標を設定した。

・コンテストの結果と受賞作品一覧はこちら

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