特定非営利活動法人SETはこのほど、大学生向けに1週間漁師宅へホームステイするプログラム「漁師町ダイアリー」を開く。昨年に続き2回目。滞在先は同団体が活動する岩手県陸前高田市広田町。参加者は同町に住む漁師宅へホームステイしながら、田舎暮らしを体験する。(オルタナS編集部)
広田町は、広田湾に面した漁師町。震災時には、広田湾と太平洋の両側から津波被害を受け本島と分断され、陸の孤島となった。人口3500人のうち死者・行方不明者は50人を超し、1112世帯中400の世帯が全壊・半壊となった。町に1校あった中学校も津波で流され、150隻あった漁船も1隻を除いて全てなくなった。
同プログラムでは、わかめの養殖作業などホームステイ先の漁師の仕事を体験する。漁師町での暮らしを1週間で体験し、その模様を日記につづる。田舎暮らしに興味のある学生にはおすすめの企画だ。
昨年は、3月23〜29日、3月30日〜4月5日でそれぞれ5人が集まった。初めての田舎暮らしを体験した参加者からは、「夜の時間が本当の家族のようになり、居心地が良くて幸せな時間だった」、「初対面の人でもすぐに、自宅に招いて、一緒にご飯を楽しめる懐の広さを知った」などの感想が聞かれた。
今回は、3月13~19日、3月20~26日、3月27日~4月3日にかけて3回実施する。対象は、田舎暮らしを体感したい18歳以上。定員は各回10~12人。費用は18000円。
イメージ動画↓