特定非営利活動法人しゃらくは1月31日、神戸市にNPOと大学生の交流施設「神戸ソーシャルキャンパス」を開く。同施設では、学生のNPO活動やソーシャルビジネスへの参画・起業を促進する。NPOと学生をマッチングすることに特化した施設は、全国初のケース。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

施設は学生たちがリノベーション作業を行った

施設は学生たちがリノベーション作業を行った

同施設では、NPO活動やソーシャルビジネスについて学生からの相談を受け、インターンシップなどを紹介する。スタディツアーやソーシャルビジネスコンテストなども企画する。有志の大学生で構成する学生運営委員会がしゃらくの協力を得ながら、これらの取り組みを運営していく。

神戸市では、外国人支援や認知症予防などが重要な社会的課題として挙がっている。一方で、それらの課題を解決するNPOは若手人材不足に悩んでおり、同施設では、NPOと市内の大学生を橋渡しする。

同施設のコーディネーターを務めるしゃらくの大福聡平さんは、「学生と社会人の接点をつくり、大学卒業後も神戸市に残るようにしたい」と話す。大福さんによると、神戸市の学生の半分は卒業後も市内に残ることを希望しているが、実際に残っているのは希望者の半数ほどだという。

大福さんは、神戸市の社会性の高い中小企業と学生をつなげていくことも考えている。新卒採用を募集しているNPOは少ないが、「学生の受け皿になるNPOを育てていきたい」。

29日には、オープンを記念したフォーラムを開く。本田勝裕・京都造形芸術大学教授の基調講演やNPO代表者らによるパネルディスカッションを行う。

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