コインスペース(東京・港)は1月23日、飲食店などの空席を10分から時間貸しするサービスを開始した。店舗が同サービスを利用すれば、客数の少ない時間帯や営業時間外での収益化を目指せる。普及すれば、打ち合わせや休憩場所を選ぶことに困ることがなくなりそうだ。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
利用者はスマートフォンから各店舗の席が予約でき、事前決済することでその席を使用できる。第一弾の提携店舗は東京・渋谷のQFRONTビル8階にある「ぷん楽」。営業開始前の午前10時から午後3時まで、15分100円(最大1000円/学生は最大500円)で貸し出す。
同店舗の席数は164席で、10部屋は個室。フリーWiFiで飲食の持ち込みも可能、一部に電源席もある。
店舗は初期コスト無料で、このシステムを導入できる。月ごとに同サービスでの売上額を、コインスペース社と50%ずつ分ける。店舗はオプションとして、コインスペース社に受付を依頼することも可能。万が一、利用者が店舗内の器物を破損した場合に備え、コインスペース社は東京海上日動火災保険の賠償責任保険に入っている。
同社はこのサービスを、2017年内に渋谷区周辺の100 店舗に導入することを目指す。今春には、貸し会議室を運営するアットオフィス(東京・港)と協業して、渋谷に受付無しの店舗を出店する予定だ。
同社の佐藤悠太社長は、時間単位で席を貸し出すこのことを、「コインスペース」と名付けた。「コインパーキングやコインランドリーのように定着してほしい」と話す。
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