「心に響く話し方」の講座を開く「一般社団法人日本心に響く話し方協会」が、活動10周年記念として教育・福祉関係の団体に向けた無料の出前教室をスタートする。「子どもとのコミュニケーションに悩む親や教育関係者の一助になりたい」と、協会が認定するインストラクターたちの声から生まれたもので、各地のインストラクターが講師を務める。(オルタナS関西支局特派員=立藤 慶子)

自分の心が伝わる話し方を学ぶ「言響表現塾」のようす

「一般社団法人日本心に響く話し方協会」は、西田敏行・緒形直人率いる劇団青年座を経てTV・舞台など活動した代表・宮北結僖(みやきた・ゆき)さんが、役者経験で培ったオリジナルの話し方「言響(げんきょう)」を、企業・個人向けに開講している。

「うまく話すな。心を込めて話そう」をコンセプトに、「自分の心に響く言葉を使って話す」ことを大切にした話し方教室だ。同協会の白畑裕史さんは、「周りの目を気にせず自分らしく話すためのスキルを身に付けることで、自分の軸を見つけたり、自信を持って人と関わったりすることができるようになります」という。

2006年の活動開始から今年4月までに、のべ272件、2万2千人以上が受講。東京をはじめ大阪、大分などに26名のインストラクターも誕生している。

教育・福祉関係団体向けの無料教室は、そんなインストラクターたちの実際の体験談から持ち上がった。大分在住の言響インストラクター・加藤みどりさんは、「言響に出会い、声を出すことでストレスが解消され、自分の子どもへの向き合い方が変わった。子どもに気持ちをきちんと伝えられるようになり、子どもとの関係が変わった」と話す。

代表の宮北さんは、「活動10年を経て加藤さんのようなインストラクターが各地に増え、協会としてもバックアップできる体制が整ってきた。親や地域ボランティア団体など、子どもに関わる機会の多い人に言響を知っていただき、子どもや地域に笑顔が増えるお手伝いをしたい」と意気込む。

無料教室は当面、インストラクターが在住する東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・大阪府・福岡県・大分県にある、教育・福祉・ボランティア関係の公的機関・非営利団体が対象。実施時間は2時間。講師料は無料。詳細は同協会=03・6435・8404まで。

一般社団法人日本心に響く話し方協会ホームページ

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