毎年日本では200万トン以上の繊維が廃棄され、うち85%以上が焼却、埋立てされている現実をご存じだろうか。

日本環境設計が運営する「FUKU-FUKUプロジェクト」では、不要な衣料を回収し100%リサイクルする技術ネットワークを構築した。

仕組みはこうだ。プロジェクトに参加する企業の店頭などで回収された服を愛媛県今治市にあるリサイクル工場に運ぶ。綿繊維は酵素で分解してグルコースにした後、酵母で発酵させバイオエタノールを製造する。ポリエステルやナイロン、ウールなどの素材は熱分解後、コークスや炭化水素油となる。

バイオエタノールは隣接する染色工場で使用される。まさにエネルギーの地産地消だ。2030年までに年間600万キロリットルのバイオエタノールを生産するのが目標だが、目指すのはエネルギーではなく、服がリサイクルされてまた服に戻る100%の衣料循環だ。

衣料がエネルギー源として見直される日も近いかもしれない。(オルタナS特派員 原彩子)


■参考URL
http://fukufuku-project.jp/