地球温暖化が叫ばれて久しい。
筆者の同僚には環境に関係する仕事をしたいという志望動機を持って入社する者が多い。
事実、私自身もそうだ。地球規模の環境問題が表面化していく中で、何かせずにはいられないと強く使命感を持った。
しかし、社会人経験を積むうち、業務の知識は身に付けても、肝心な地球温暖化に対する体系的な知識、より実践的な知識が足りないのではと考えるようになった。
だが、大学の授業で学ぶようなことは、社会人になってから学ぼうとすれば莫大なお金、時間がかかるもの。
どうにかお金をかけずに短時間でスキルアップしたいと思っていた時に、「地域カーボンカウンセラー養成講座」を知った。
「地域カーボン・カウンセラー養成講座」は内閣府の地域社会雇用創造事業の一環として、一般社団法人カーボンマネジメント・アカデミーが実施している。
京都議定書、また鳩山元首相が打ち出した「チャレンジ25」という目標達成の為、様々な分野でCO2削減が必要だ。しかし工業部門に対し、中小企業や家庭などの民生部門はCO2の排出量はむしろ増加している状況下にある。この為、地域に密着しながらCO2排出削減推進を行う人材として「地域カーボンカウンセラー」を要請する運びになった。
具体的には、全国19カ所で現場研修も取り入れた集中講義を実施して、資格を認定する。仕事により通学が難しい場合には、Eラーニングのみの講座も用意している。
Eラーニング講座の場合、申込みをすると自宅に大きな段ボール箱が送られてくる。緑の分厚いファイル4冊と、書籍6冊だ。緑のファイルは講義用のテキストである。書籍は講義では使用しないが、読後にレポート提出が課されている。
内容としては、地球温暖化に関する基本的な知識から始まり、世界を取り巻く環境問題の状況、そして国内外の施策、企業や地域のプロジェクト実施内容、さらには起業する場合のノウハウも学べる。
それほど専門的な知識はない学生でも充分に学べる構成となっている。
驚くべきは、この養成講座は無料であること。
さらに、習得したスキルで起業や就労を目指す者には活動支援金が出るという仕組みもある。
今最もホットと言える地球温暖化問題に対してお金をかけずに、好きな時間に学べる機会は多くない。
興味があれば受講してみてはいかがだろうか。
◆ 一般社団法人カーボンマネジメント・アカデミー 公式サイト