「コーヒーで世界をつなぐ」をテーマに、コーヒー豆のフェアトレード事業などを行うHOOP(大阪府中央区)が、今年9月のハリケーンで被災したキューバのコーヒー農園復興支援プロジェクトを開始した。プロジェクトの実施のため、クラウドファンディングで支援者を募集している。(オルタナS関西支局特派員=宝水 幸代)

倒木が「イルマ」の威力を物語る

HOOPは、 今年9月のハリケーン「イルマ」で壊滅状態になった、キューバ中部のコーヒー農園復興プロジェクトを始めた。ソーシャルグッド専用クラウドファンドサービス「GoodMorning」で、11月11日まで支援を募集する。

1口3,000円〜30万円で、目標金額は100万円。なお、本プロジェクトは実施の確約を条件に、目標に達しなくても集まった資金を受け取ることができるAll-In方式を採用。

リターンは金額によって異なるが、生産者からのビデオレターや農園視察ツアーなどを用意している。

HOOPは今年5月、創業当時からの夢であったコーヒー生産者との出会いを求めてキューバへ。生産者のダニエル氏が、キューバ中部で30年かけて作り上げてきたコーヒー農園「ダニエル・ベラ・フィンカ」に出合った。

キューバの経済発展のため、品質の高いコーヒー豆の生産・輸入プロジェクトを立ち上げようとした矢先の9月、ハリケーンがキューバを直撃。壊滅状態となった農園復興のため、支援を呼びかけることとなった。

「前に進もう」笑顔で語るダニエル氏と

クラウドファンディングで集まった資金は、農園復興のほか、ダニエルの持つ明るさや楽観主義的な生き方、キューバの歴史や文化を世界に発信する内容のドキュメンタリー映画製作に充てられる予定。

HOOPの代表者らは、プロジェクトを通してキューバのコーヒー豆の品質向上を目指したいと話す。キューバは無料で医療・教育を受けられるが、経済発展は遅れているのが現状。高品質のコーヒー生産者を増やし、持続可能な経済成長を促すという目的につなげたいと考えている。

キューバのコーヒー農園復興支援のクラウドファンディングページはこちら


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