リノベーションをして付加価値をつけた物件の仲介を手がける東京R不動産はこのほど、団地に特化した情報提供サイト「団地R不動産」を新設した。「緑もさもさ」「あるといいながある」「ほっこり」など独自の12の視点で魅力的な空間を紹介する。




団地がもっとも多く建てられたのは、1960年から70年にかけて。合理性と快適さを追求してつくられた。当時は、水洗トイレ、風呂、ダイニングキッチン、ベランダなどが取り入れられた近代的なものとして憧れの住宅だった。しかし、現在は、建物の老朽化にくわえ、居住者は高齢化傾向にある。多くの団地は階段しかなく、上層階では空部屋が多くなっている。

同サイトの広報を担当する大我さやかさんは「団地は世代交代、世代交流がもっと行われ、居住者が多様化していくことが重要な段階に差し掛かっている」と語る。

全国には約77万戸の団地があるといわれている。代表的な団地の供給元はUR都市機構だ。同機構が管理する団地の戸数は「平成22年度末の時点で約76万。募集・斡旋住戸の空家率は3.7%」(UR都市機構カスタマーコミュニケーション室の塩谷隆さん)。


URが管理する団地に住むメリットとしては1)礼金、仲介手数料、更新料なし2)保証人が不要で収入条件がクリアできれば入居できる3)固定収入がなくても、家賃の100倍以上の貯蓄額があれば入居できる――などがある。

東京R不動産ディレクターの 馬場正尊さんは団地の魅力について「建物と建物の間隔に豊かな緑が育っており、敷地内に公園や保育園、小さな商店街などがある場合もある。とにかく空間がゆったりしている」と語る。逆にデメリットは、低い天井やふすまに仕切られた部屋ではプライベートの確保が難しいなど、間取りが現代のライフスタイルにあっていないことだ。


この点について、馬場さんは「アイランドキッチン型や土間があるモデルなど、今のライフスタイルにあったものにリノベーションする。現時点で紹介しているのは10団地だが、半年以内には日本全国からよりすぐった30~40団地を紹介できるようになると思う」と展望を語る。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)

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