そこは山に囲まれ、本当に隔離されたような村だった。新潟県十日町市の山奥にある小さな池谷集落。私は特定非営利活動法人JENとFedexが共催で行っている「田んぼへ行こう!!」という3日間のコメ作り体験イベントに参加した。これがきっかけで、今は池谷集落で農業を学んでいる。
イベント時は農道の草刈りをした。当時住民はたったの13人。けれどそこには夢と希望があった。住民の半数以上を占める70代の人たちだが、村を存続させようと一致団結し、地域おこしに励んでいた。
リーマンショックにより世間が波立っていたときに、彼らは違う次元にいて、お金に左右されず、自然や世間と向き合っていた。顔を上げ、逞しく遠くを見つめる。そんな村の人たちに惹かれ、定期的に足を運ぶようになり、気付けば1年半。大学卒業を目前としていた。
しかし私の心は決まっていた。「村の人たちの農業の技術や、農業をするからこそ身に付いたその哲学を繋ぎ、守っていきたい」。それは、収入がたとえ少なくとも貫きたい思いとなっていた。そして今年、私はこの地でコメ作りを始めた。(オルタナS新潟特派員 坂下可奈子)
◆この地域のおすすめポイント
1.その土地以上に魅力的な村の人たちの逞しい生き方
2.山に囲まれ物理的に隔離された集落だからこそ、守られている技術や考え方、生活の知恵がある
◆詳細はこちらから!
田んぼへ行こう!2011募集
http://blogs.yahoo.co.jp/iketaniiriyama/52086177.html
坂下さんのブログ
http://ameblo.jp/kibousyuraku/
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