自然エネルギーの販売会社であるみんな電力(東京・世田谷)は5月16日、「顔の見える」就職活動イベントを都内で開きます。同社と契約し、電力を自然エネルギーに切り替えた企業・団体の人事担当者を招き、パネルディスカッションなどを行います。エネルギーを起点に企業を選ぶ就活イベントということで、「電力就活」と名付けました。(オルタナS編集部)

「いい電気」を選ぶ会社は本当に「いい会社」なのか

■企画したのはインターン生

新卒入社後3割が3年以内に辞めているように、日本の就職活動では、学生も企業も本当に合った存在を見極められていないのが現状です。中でも辞めてしまう理由として多いのが、意欲が高く、やりたいことが出来ると考えて入社を決めたにも関わらず、働いてみると業務内容が違っていて、期待していた仕事ができず、退職してしまう事が挙げられます。

意欲のある学生が入社した企業と合わないという理由で力を発揮できず、夢を諦めてやる気をなくしてしまう事は、当事者や企業、そして社会にとっても大きな損失であるといえます。

このような問題を解決することができないかという想いのもと、問題を肌で感じることのできるみんな電力のインターン学生と新入社員が立ち上げたのが今回の「顔の見える」就活支援企画となります。

■国際的に高まるRE100

海外では、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を実現するために、自然エネルギー100%で事業運営を行うことを宣言するRE100の機運が国際的に高まっており、アップルやNIKE、IKEAといった世界を代表する企業が加盟しています。

さらに就職の面でも、RE100加盟企業を含む、SDGsを意識した経営を行う企業が多くの学生の希望就職先に選ばれるようになっています。

一方、日本企業では事業運営で自然エネを使うという意識は薄いのが現状です。その理由としては、自然エネ由来の電気は価格が高いと考えられているということが挙げられます。

しかし、環境問題に危機感を感じ、仮に価格が上がったとしても、自然エネ比率の高い電気を選んで買う企業も存在します。また、いち早く自然エネへの切り替えを決断した企業は、概して社会課題に積極的に取り組み、社員が働きやすい環境作りを行っている企業でもあります。

今回のイベントでは、みんな電力と契約して電力を切り替えた企業・団体をゲストに招きました。いずれもSDGsを意識した経営を行っている3社が登壇し、仕事を通じて社会課題の解決を目指す学生や、SDGsを意識した働き方に興味を持つ学生と繋げます。

企業担当者・学生双方が「顔の見える」形で向き合って話す場を設けることで、企業と学生のマッチング率の向上を目指します。
 
当日は、若者による社会変革を応援するウェブメディア・オルタナS編集長池田真隆氏を招き、現在の就職活動への問題提起や今後の展開をふまえ、SDGs×就職活動というテーマで話してもらいます。

●企画概要

【日時】
2019年5月16日 18:00 – 20:30
タイムテーブル
1.オープニングトーク 15分
「SDGs×就職活動とは?就職活動における現在の課題と展望」
オルタナS編集長 池田真隆氏

2.各企業の事業紹介 40分
・株式会社マルイグループ
みんな電力出向 高村祐貴人
・社会福祉法人福祉楽団
サポートセンター 人事・総務部 高師利紗
・キュービーネットホールディングス株式会社
管理本部総務人事部 宮城志歩
・みんな電力株式会社
パワーイノベーション部 上山翔

3.パネルディスカッション30分
インターン学生が聞く「企業のぶっちゃけトーク」
4.座談会 30分
各企業の若手社員と学生が本音で語り合う

【会場】
みんな電力三軒茶屋オフィス

【募集定員】
30人(学生団体やNPO所属の大学生、社会貢献活動に関心のある学生など)

【対象】
SDGsについて関心がある学生
働くことについて考えてみたい学生
社会課題の解決に取り組む企業を知りたい学生
学年は問いません。どなたでもご参加ください!

【参加費】
無料

【参加企業】
・株式会社マルイグループ
・社会福祉法人福祉楽団
・キュービーネットホールディングス株式会社
・株式会社オルタナ

【応募方法】
こちらのフォームにご記入ください。


【編集部おすすめの最新ニュースやイベント情報などをLINEでお届け!】
友だち追加