北海道江別市にIT技術とイノベーションに特化したコワーキングスペースが生まれた。9月6日に開催されたオープ二ングイベントでは「北海道はシリコンバレーの夢を見るのか?」をテーマに開かれた。(オルタナ北海道インターン=伊藤 綾里)
このコワーキングスペースは、「SUNABACO EBETSU」。江別市大麻銀座商店街に位置する。9月6日にはオープニングイベントが開かれたが、そのテーマは、「北海道はシリコンバレーの夢を見るのか?」。
登壇したのは、SUNABACO代表者のナカムラマコト氏、特別ゲストには平井卓也IT・科学技術担当相、和田よしあき衆議院議員を迎えた。
SUNABACO EBETSUには、学生や主婦がプログラミングスクールを習いに通っている。学生や専業主婦など地方ならではの人材を育成することで、札幌市に通う必要がなくなり都市の発展へつなげる。この形をモデルにして、他の地方都市での横展開を狙う。
◼「試せる大地」北海道
「ホリエモンロケット」で有名なインターステラテクノロジズの堀尾宗平氏は、開拓の歴史を持つ北海道の大地を、「試せる大地」と強調。ロケットを飛ばす舞台に、北海道を選んだ意図を説明した。
VR(バーチャルリアリティ)利用の先駆けである、エクシヴィのGOROman社長は、「何でも自由に出来るガレージのような空間でこそ、新しいものが生まれる」と語る。江別市は、東京から2時間で行くことが出来る上に地価も安い。そんな場所にSUNABACOのように自由に学べるガレージを持てることは素晴らしいと熱く語った。
◼誰でも新しい世界を知ることができるSUNABACO
SUNABACOのプログラミングスクールには、小学生から大人まで多様な世代が通う。例えば、お母さんは子どもを遊ばせながら同じ場所で学習することができる。
特に、シングルマザーがプログラミングを学び、自宅で働くことができれば、子どもと一緒にいる時間を増やせるなどのメリットがある。不登校の生徒の単位認定も行なっており、SUNABACOが新しい「学校」の形となる日もそう遠くないかも知れない。
SUNABACOでプログラミングを学ぶ生徒の一人は、「コードが打てなくても良いと言ってくれるし、こんなことができたら良いなぁと言ったら、『それ、出来るかもよ』と一緒に考えてくれる。新しい世界を知ることが出来た」と述べた。
新しい世界を生み出し続けているSUNABACO EBETSUは、まだ走り出したばかりだ。これからの活動にも期待したい。
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