東日本大震災の翌日、一人の美大生がtwitter上でこう呼びかけた。

「美大の皆さん、私たちに出来ることがあるとしたら、絵を描いて励ますことかなって思いました。こんなことしか出来ないけど、ちょっとでも励ませるように。賛成のみんなは素敵な絵をツイートしてください！！」

つぶやいたのは多摩美術大学3年の相川真里奈さん。はじめは友達に協力してもらっていたが、相川さんの考えに賛同した美大生以外の人からも次々と作品が寄せられた。これまでに投稿された絵は100点を超える。

「hagemashi art」と名付けられたこのプロジェクトは、最近は同様の取り組みをしている「YELL ART」と一緒に活動して、集められた絵をポストカードに印刷して被災地へ届けたり、販売した売上を寄付したりしている。また活動の幅はさらに広がっていて、アンドロイド携帯から投稿された絵を壁紙としてダウンロードできるアプリも制作された。105円で購入でき、収益の全額がThink the Earthを通して被災地で救援活動をしているNGOに寄付されるという。

震災後、みんなが自分に出来ることは何かと考えて行動している。3月11日から二カ月経とうとしている今でも、その動きが止まることはなさそうだ。
（オルタナS　木村絵里）