5月3日(火)~5日(木)の間、NPO法人オンザロードさんの活動に参加して、宮城県石巻市に行ってきました。

オンザロードさんのHP

早速、フォーラムでいただいた質問にお答えします。

質問1、地区によって、被害の状況が違うと聞きます。そのギャップがどの程度なのか聞いてきてほしいです。

私が今回行ってきたのは宮城県石巻市の「渡波」という場所で、高さ1m~2mほどの波が押しよせてきた地域です。(チリ大地震の際に起きた津波では被害を受けなかったそうです。)

今回の津波が、家を丸ごと押し流すほどの威力であったことを鑑みれば、そこまで大きな被害を受けている場所ではないと推測されるのですが、それでも



このように、震災後2か月弱が経過した今でも町中に瓦礫が溢れています。

家の中は、下の写真のような感じで

7人体制で1時間掃除しても、タンス、冷蔵庫、畳、布団などの重いものを外に運び出すので精いっぱい。

波で運ばれた砂や海水を含んだ瓦礫を全部外に運び出して綺麗にするには、まだまだ人手が足りません。

この家に住んでいる方は

「1階は使えないけど2階には波が届かなかったから住める」と言っていました。

2階に住める人は自分の家で少しずつ生活を再開させていて、家に住めない人はまだ避難所暮らしを続けている。

そういう場所でした。

ここから車で30分ほど行くと、「女川」の港に着きます。

ここは被害の大きかった地域で

建物が転がっていたり

車が建物の上に乗っかっていたりと

よくテレビで流されている映像が現実に存在していました。

今ここには誰も住んでいません。

こちらを見ると、先ほどの「渡波」の被害は少なく思えてしまいます。

相対的に見ると、確かに被害状況にギャップはあります。

ですが、被害が少ない地域でも

こういった様子なので、「被害が大きい」「少ない」というより、「被害はどこも大きい」と言った方が適切だと感じてしまいます。

ただ、ボランティアをするという観点から考えれば、「女川」の港のように人が住めない状況の場所は自衛隊などに任せて重機で瓦礫を片づける方が効率的で、「渡波」のように、まだ人が住めるような場所では、手作業で活動を行うボランティアの存在意義があると感じます。 (2へ続く)