北海道の酪農で廃棄される乳牛のふん尿の環境負荷を減らしたい。そんな想いから生まれた商品が、「MOO&PLANT(モー・アンド・プランツ)」。北海道の特許を取得した、日本に一つしかないプラントからのオーガニックエッセンスだ。

MOO&PLANT。「うしと花」という意味だ。


新潟市のREBIRTH食育研究所(代表・村井康人)が商品化し、販売を始めている。乳牛1頭あたりの1日のふん尿は50~60キロ。250頭を飼養する牧場では、1日12トンのふん尿が毎日出てしまう。それらのふん尿は春まで凍りつき、春になると牧草地や農地に撒くが、匂いは何キロも漂い、鼻が曲がるほど臭いため、観光客の目に触れないように観光バスも通行しなくなるほどだという。

このふん尿の堆肥化できない水分は、これまで排水処理するしかなかった。だが、この液肥を家庭や都会で安心して使えるように、独自の方法で長期発酵熟成。そしてできあがったのが、「MOO&PLANT」なのだ。

「有機100%なので、植物本来の自然の生命力を引き出します。植物に無理をさせず優しくおだやかに作用し、開花時期が長くなります。光合成を活発にし、花や葉の色が自然で緑が濃くなります。無臭なので、安心して室内や家庭菜園など時期を選ばず全ての植物に使えます。力強い根を張り、肥料の吸収を高めます。病害虫への抵抗力が増して健全な成長を促します」(公式サイトより)

使い方は簡単。水やりの時に入れるだけ。プラントから作られるこの液肥を牧草地に散布したところ、牧草や野菜や花などの根の生育に驚くほどの効果が現れ、環境変化にも強くなったという。(今一生


・うしと花プロジェクト「MOO&PLANT」
http://www.ushitohana.com/