新型コロナウィルスの影響が深刻化するなか、全国の高校生が4月から予定通り再開されることになった高校に対して、休校延長を求めている。オンライン署名サイトでは200以上のキャンペーンが立ち上がった。全てのキャンペーンの合計賛同者数は延べ11万を超え、この声を受けて、兵庫県や愛知県、京都府などでは「休校延長」を決定する自治体も出てきた。(オルタナS編集長=池田 真隆)

2万人から署名を集めた兵庫県の高校生が立ち上げたキャンペーン

「休校延長」を訴える高校生が相次いで署名運動を始めた。オンライン署名サイト「Change.org」で実施されているキャンペーンは200を超える。そのなかで最も賛同者を集めたのが兵庫県の公立高校に通う有志が始めたキャンペーンだ。立ち上げた当初は署名数が伸び悩んでいたが、毎日新聞社の取材を皮切りに、多くのメディアが報じたことで注目を集めた。三木谷浩史・楽天会長も自身のSNSでこのキャンペーンをシェアした。

その結果、合計で2万1323人からの署名が集まった。署名の宛先は、西上三鶴・兵庫県教育委員会教育長。同県の井戸敏三知事は7日夜、公立学校の休校を5月6日まで延長すると発表した。高校生たちは、「とても長い1週間でしたが無事に休校延長にこぎつけることができました。多くの人に本当に感謝しています。まだ他の府県には休校延長を求める仲間がいます。ぜひ彼らのことを応援してあげてください」と述べた。

キャンペーンを立ち上げた京都市の高校に通う関戸佳介さんは、「学生には参政権が与えられていませんので、署名が最も有効な手法だと考えました」と話す。関戸さんのキャンペーンでは8881人の賛同者を集めた。そのほか、愛知県や広島県、静岡県、茨城県、栃木県、大分県の高校生が行うキャンペーンでも集まった署名者数は数千人に及ぶ。

全国の高校生たちがキャンペーンを立ち上げる状況を受けて、Change.org Japanの武村若葉カントリー・ディレクターは、「新型コロナウイルス関連で顕在化したが、これまで社会や政治について、口を挟むことを大人からよしとされてこなかった若者が、Change.orgなどインターネットを活用して声を上げることが増えてきた。状況は日々刻々と変化しているなかで、自分たちの見える景色から、自分たちの学校に合った意思決定を求める姿勢は、理にかなっているのではないか」と述べた。

オンライン署名サイト「Change.org」

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