岡山県内の大学・大学院に通う学生250人に、新型コロナウイルスの収入への影響について調査したところ、4人に1人が学費を支払うことが難しくなったと回答した。その他、4割が、アルバイト先が休業して無収入になったと答え、アルバイト代の一部をもらえる可能性がある休業手当制度について知っていると答えた割合はわずか2割だった。(オルタナS編集長=池田 真隆)
この調査を行ったのは、岡山の学生家計調査プロジェクト(代表:森分志学)。4月24日から5月8日まで、インターネットで250人に回答してもらった。
授業料の支払い方法については、56%が「保護者の支払い」と回答して最多だった。次に、「奨学金(貸与)」が18%、「自身のアルバイト代で支払う」が13%と続いた。
アルバイト代で学費を支払っていた学生にとって、アルバイトできない現在の状況は厳しい。「奨学金を借りていると言っても、家賃や公共料金などに消えてしまい、授業料まで払える見込みがない」「アルバイトが全てなくなってしまい、就活にかかる費用などが貯蓄できずに困っている」などの声があがった。
学費についても、「満足のいく授業が受けられないのに学費全額支払いは学生側としては納得いかない。大学側は新システム導入で赤字かもしれないが学生の家庭も赤字だと分かってほしい」など経済状況について理解を求める声が多くあがった。
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