今や意味が分からない中でも言葉として浸透している「ESG」や「サステナビリティ」。それだけ当たり前に触れられる様になったことは喜ばしい一方、言葉が独り歩きすることや、興味があってもどこから手をつけたら良いか分からない方も多いでしょう。(岸上 有沙)
無数にある環境や社会的要素の理解、日本と各国の違い、経営と投資の関わり、社会的貢献と戦略的な経営。視点も知識も多様性が求められる中、課題が山積みに思われることもあるかもしれませんが、日々増えて行くツールを上手く活用していくことで、一人では収集しきれない情報やノウハウを蓄積し、活動を深めることが出来るでしょう。
今回、そうした考えを元に、私が出会う機会のあったツールを、これまでの経験に基づいて分析して行くシリーズをお届けしていきます。敢えて個人的な見解でお届けしていくので、こちらに当てはまらない活用方法は勿論あると思いますが、どの担当者が、どの様にそのツールを活用することが有効かの参考にして頂ければ幸いです。
第一弾に紹介するのは、一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所が提供する「ESGアナリスト講座」(初級編)。
この講座の一番のメリットは、「ESG投資」や「コーポレート・ガバナンス」などが今に至るまでにどのような国内外の議論と実践を通ってきたのかをとても丁寧に解説しているところにある。