東日本大震災によって深刻な津波被害に見舞われた宮城県石巻市。その市役所の一階で6月24日、地元の高校生たちによって企画・運営されるカフェについての初の作戦会議が開催された。

6月24日の初ミーティング。高校生たちは各自どんなカフェにしたいのかについてアイデアを出し合った(画像提供:NPO法人スマイルスタイル)


これは、フィリップモリスジャパン(東京・千代田)と日本財団(東京・港)が始めた被災地の子ども支援共同プロジェクト「Doorway to Smiles」の一環。

カフェの名前は未定のため、「 」(かぎかっこ)と呼ばれている。石巻経済新聞6月25日付けの記事によると、「当日は石巻市内や女川町から34人の高校生が参加し、それぞれの特技やニックネームとともに自己紹介を行い互いに打ち解けた」という。

高校生たちは商品開発・空間作り・広報の3チームに編成され、今後は隔週で土曜の13時から16時にワークショップを開催。9月29日の開店を予定している。

地元の素材を使ったメニューや、ウェブでの商品流通などの展開も想定し、まちの人の心をつなぐ石巻の新しい名所を目指すという。

運営には、NPOのスマイルスタイル(大阪・西区)、み・らいず(大阪・住之江区)、Co.to.hana(同、代表:西川亮)なども参加している。

また、社会福祉法人石巻市社会福祉協議会、石巻地区高校ボランティア連絡協議会、社会福祉法人東北福祉会自立援助ホームせんだんの家も協力し、石巻市、石巻市教育委員会も後援している。

現在、このカフェを手伝いたい大学生や一般市民の運営スタッフも公募中。高校生たちによる飲食店の運営は、テレビドラマにもなった三重県立相可高校食物調理科の生徒たちによる「まごの店」など既に他の地方でも試みられている。被災地でも地元の市民に末永く愛される店を作り上げてほしい。(今一生


●「 」(かぎかっこ) 公式サイト
http://doorwaytosmiles.jp/