留学や海外インターン、世界一周などに適した2013年度制の本革手帳が販売されている。手帳のコンセプトは、「自由帳」だ。空白を多くして、自由に思ったことを書き込める。バングラデシュの現地工場で製造され、「Made in 100% Bangladesh」だ。

ロゴの「SHOPNO GHOR」とは、ベンガル語で「夢工房」という意味


この手帳をプロデュースしたのは慶應義塾大学SFC4年の遠藤ちひろさん。遠藤さんは国際NPO AIESEC(アイセック)に所属し、アイセックSFC委員会副代表として、大学生の海外インターンの奨励など活発な課外活動を行っていた。今回の企画も、現地の革工場や印刷工場探し、デザイナー集めなど、全ての工程を手配した。

手帳を作ったきっかけは、遠藤さんが大学4年時、休学してもともと関心があったバングラデシュに渡ったことだ。そこで見た女性たちの姿に感銘を受けたという。遠藤さんは、「メディアで知らされていたイメージとは違い、強くてたくましかった」と、話す。

しかし、女性たちを取り囲む環境や法的制度はひどかった。世界的に見ても、同国での女性の扱いは最低レベルである。この環境を変えることができないのか、という思いで手帳を企画した。ものづくりを通して、女性の社会的地位向上を目指したのだ。

遠藤さんはこの手帳にかける意気込みをこう話した。「バングラデシュで見た女性たちは、環境が劣悪でも、とてもたくましかった。アジアの女性たちが生き生きと活動できる社会を創りたい」

手帳の中身は、遠藤さん自身が海外留学中に記した日記を参考にデザインされている。自分の成長記録として留学中に毎日日記をつけていたという。「海外にいると書き留めたいでき事が増える。それらを書き留められる箇所がもっとあればいいのにと思っていた」と、話す。

世界地図にしるしをつけて足跡を残す


自由に記載できる箇所以外にも、旅行した国にしるしをつけられる世界白地図や、マインドマップ、海外旅行に行くための荷物チェック表などもついている。本革カバーの色は、ブラウンとピンクの2色で、手帳サイズはB6。数量は500冊限定で、1冊4980円。(オルタナS副編集長=池田真隆)


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