——演説では、石原氏ら候補者との公開討論会を希望されていましたが。
山本:ぜひ実現したいです。180度考え方が違うので、話が噛み合わないと思いますが、たくさんの人たちに見てもらい、考えるきっかけになればいいかと思っています。
「命を守ることよりも大事なことがあるのか」といいたいです。僕の主張は「原発の撤廃」「反TPP」「反消費税増税」「反憲法第9条改正」の4つです。
——若者の投票率は例年3割台と低迷しています。もし、若者が投票に動けば政治に変革が起きると思います。投票に行かない若者へのメッセージを頂けますか。
山本:今、この国はむちゃくちゃな状態です。原発事故による放射能汚染の拡大は矮小化され、隠蔽され続けています。なぜなら、公表してしまえば人を動かさなければいけなくなるからです。
人を動かすためには、お金がかかるし、人が住めないということになったら、資産価値も下がります。土地の値段と株の値段は連動しているのですから。
人の命を守るという最低限のことを隠し続けるのは、今しか見ていないからです。311以前では、一キログラムあたり100ベクレルは放射性廃棄物として扱われていました。今、その値の食糧を国民に与えて大丈夫だと言っている政府は、完全に狂っています。
この国の行方を決めている人たちは完全に今しか考えていない人たちです。だからこそ今、投票するという権利を放棄してしまえば、それは終わりでしかないです。若い人はこれからも、もっと楽しんだり、悲しんだり、笑い合ったりしながら人生を生きていかなくてはいけません。
今、そのことを放棄してしまうと悲惨な未来しか待っていません。政府は一番若い人の力を恐れています。若い人たちが、選挙に関心を持たないように極力情報を与えていません。現実を知ってしまえば、若い人たちはみんな怒り出すからです。
放射能の問題も含めて、今話したことは、東北だけで起きていることではありません。ましてや明日は我が身でも何でもないのです。
現在進行形で自分たちに降り掛かっていることなのです。自分たちの未来を守れるのは自分の一票だけです。だから、絶対に無駄にしないで欲しいです。
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