同コンテストは、2010年より開催され、今年で3回目となる。みんなの夢アワード主宰で審査委員長の渡邉美樹・ワタミ取締役会長は、「素敵な社会は、素敵な夢の中にある。みんなで日本一の夢を応援する空間を作りたくて開催した」と話す。
57社の企業が協賛し、優勝者には夢実現の資金として2000万円や、協賛企業からの副賞が贈られる。「今回エントリーした夢の中には、社会性を備えたものが多かった。今後、このアワードがソーシャルビジネスを加速させていく機能を果たせる可能性も十分にある」と渡邉会長は印象を述べた。
1位に輝いた垣内さんは、先天性の骨形成不全症により幼い頃から車椅子生活を送っている。医者からは、病気の影響で、こうした活動ができるのは20年余りと診断されている。自身のパソコン画面には、その日数がカウントダウン形式で表示されているという。
「障がいを持っているから経験できたことを社会に還元したい」と話す。車椅子ならではの視点や感性を生かし、バリアをフリー(取り除く)にするだけでなく、バリュー(価値)に変えるための活動を行う。大学在学中の2010年には、友人とミライロ(大阪府・大阪市)を設立した。