———はぐくむが考えるコミュニケーションとはどういうことですか。
小寺:豊かな関係性をはぐくむ為にとても大事なことだと思っています。はぐくむでは「コミュニケーションの質が人生の質を左右する」ということを掲げ、一人ひとりに対する関心や思いやりをもった上でコミュニケーションをすることを大切にしています。
ちょっと恥ずかしい表現かもしれないけど、愛や慈しみの心がコミュニケーションをする上で、そして生きる上で大事だと思うのですよね。
和泉:コミュニケーションって、お互いの「心」と「心」が交わりあうことだと捉えています。コミュニケーションを交わす時間、つまりは限りある命を共有しあうことだと思うので肩肘張らないような時間を過ごしたいなと思っています。
だからこそ、人と話す前にはいつも願うのです。「お互いが『あるがまま』でいられますように」って。
———そんな和泉さんがリーダーを務めるNext Leaders Cafeはどういうプロジェクトなのですか。
和泉:Next Leaders Cafeは「10年後の日本を担うNext Leaders を輩出していくこと」を目的としたプロジェクトです。
でも、ここで考えているリーダーは誰かを先導する一部の人のことではなく、「自分の可能性を信じて実現したい未来を描き出し、それを実現するためのアクションを起こそうとする自分自身のリーダーたち」のことを意味しているのです。
このように、一人ひとりが自分の人生の主人公となり自らアクションを起こしていくことで、日本は変わっていくと思っています。
この一年間は「カフェ」と称した対話型イベントを中心に運営していたのですが、来年度以降は3軸で運営していこうと思っています。
一つ目は今まで通り「場・コミュニティ事業」としてイベントを行うこと。今後はカフェだけでなくキャンプやランチなど形式を変更したバージョンも開催していこうと思います。
二つ目として、「スクール事業」を展開します。これは就活とか学業とかの事象に焦点を当てるのではなく、何を大切に生きていくのかを考え人生を深めるきっかけとなるスクールにしたいと考えます。
三つ目はこれらを実生活と連鎖させること。自分たちのフィールドにもどったときにもはぐくむの様なコミュニケーションが体現できることを目指し、まずは大学生の間で広めていきたいと考えます。