人材紹介会社出身の川人さんは、合わない都市部での生活や仕事に疲弊して精神を病んだり、過労で体を壊したりして、働けなくなってしまった人たちを多く見てきたという。
周囲からの視線や「こうでなければならない」という意識が自らの首を締め、真面目で前途ある若者が社会からこぼれ落ちていってしまうケースも少なくない。もっと多様なキャリアやライフスタイルなどの選択肢があることを知っていれば、違った結果になっていたのではないだろうか。
「働けるはずの人が働けなくなってしまうのは、個人の人生にとっても日本にとっても非常にもったいないこと。都市部だけでなく地域も選択肢に含め、自分に合った暮らし方や働き方を選べるようになれば、もっと一人ひとりが納得して生きていけるのではないか」と川人さんは語る。
■地域から日本を元気に