この事態に、中川さんら能登出身の大学生6人が集まり、「能登祭り.com」を立ち上げた。旅行会社と連携し、お熊甲祭りを体験する「祭スルツアー」を企画する。対象は、能登以外で育った者で、主に都会の若者だ。中川さんは、「祭りの楽しさは言葉では言い表せない。実際に体験して、新しい担ぎ手を担いたい」と話す。

「能登祭り.com」のメンバー。一番右が中川さん

ツアー参加者が、祭りの伝統を崩さないように、地元の人を講師に招いた説明会も開催する。祭りの基本マナー、伝統的な決まりなどを伝え、すぐに溶け込めるような土台を作ることが狙いだ。さらに、地元の人と祭り以外での交流機会も設ける。お食事会や祭りの準備にも参加し、事前に信頼関係を築く。

ツアーは、9月19日から20日までの2日間で実施される。定員は20人までで、参加費は6000円。現在、クラウドファンディングサイト「FAAVO(ファーボ)石川」でツアー開催費の一部を集めている。


クラウドファンディングサイト「FAAVO石川」で掲載中のプロジェクト

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