学生団体ecocon(エココン)はこのほど、第14回目となる全国大学生環境コンテストを開き、グランプリには国立市で清掃活動をする「国立あかるくらぶ」が輝いた。同コンテストには全国から25の団体がエントリーした。毎週日曜日の夜に、地域住民とゴミ拾い活動を行う国立あかるくらぶの大木謙士朗さん(一橋大学社会学部2年)は「これまでの活動が評価された。本当に嬉しい」と喜びを語った。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
国立あかるくらぶは、2015年10月に設立した一橋大学のボランティア団体。毎週日曜日の夜に、所属するメンバーと地域住民で、国立市のゴミ拾い活動や防災活動などを行う。
昨年12月末も寒空の下でゴミ拾い活動を行った。一橋大学の学生3人と大学教授や市議会議員ら12人の地域住民が参加した。約30分間行い、拾ったゴミは、ペットボトル8本、缶37本、そしてタバコが672本に及んだ。同市では、路上喫煙が禁止されているが、50メートルに800本のタバコが落ちていたこともあるという。
国立あかるくらぶを立ち上げたきっかけは、一橋生と国立に住む市民をつなげたかったから。代表の前田慎太郎さんが2人の友人に声をかけ、ゴミ拾い・地域の見守り活動を始めた。前田さんは、毎朝7時45分から30分間、事故が多発する交差点で小学生の登校を見守っている。
グランプリを受賞したことで、日ごろの成果が実った。メンバーの内田瑛介さん(一橋大学経済学部3年)は、「スポーツなどと違い、『これだけのことができました』という成果が見えにくいゴミ拾いの活動で受賞できたことで、周りの学生や地域・行政の方への恩返しになった」と話した。
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