優秀なソーシャルビジネスには、最大2000万円の出資交渉権が授与される、みんなの夢アワード7(主催:公益財団法人みんなの夢をかなえる会)が2月20日に舞浜アンフィシアターで開かれる。審査を勝ち抜いたファイナリスト7人が数千人の観衆と数十社の協賛企業を前にプレゼンする。今年のファイナリストは、発達障がい児向けのヘアカット、シングルマザーへの就労支援、里山起業家など、どれも社会を良くするソーシャルビジネスを「夢」に持つ。「日本一」の夢に輝くのは誰か。(小嶺 晶子)
みんなの夢アワードは会場からの投票で、「日本一」の夢を決める仕組みだ。グランプリは、100万円の夢支度金や協賛企業からのサポートを得ることができる。
同アワードは2010年から毎年1回行われてきた。過去の優勝者には、eラーニングで途上国に教育革命を起こしたe Educationの創始者・税所篤快さんや障がいを価値に変えるバリアバリューの視点から、ユニバーサルデザイン化を提案するミライロ代表の垣内俊哉さん、孤独の解消を目的とした分身ロボットOrihimeを作り、フォーブス誌が選ぶアジアを代表する青年30人にも選ばれた吉藤健太朗さんらがおり、どの人も社会的インパクトを起こしてきた。
2017年度のファイナリスト7名も個性的だ。弁論ブームを巻き起こす女子大生・髙松瑞樹さん、世界中の人がスポーツを通じて幸せになることを目指し、サッカーのトレーングメニューをクックパッドのように共有できるサイト「シェアトレ」を20歳で立ち上げた大学生の木村友輔さん。
ライフステージに合わせた栄養ケアステーションの立上げを目指す管理栄養士の麻植有希子さん。能登の里山に古民家の一棟貸しの宿泊施設と飲食店を作る、里山起業家の山本亮さん、発達障がい児のための「スマイルカット」を提唱し、全国に広げている美容師の赤松隆滋さん。
熊本シングルマザー就労支援プロジェクトを立ち上げた、二児の母でありデザインプランナーの宮田幸子さん。そして、鬱病で苦しんでいた時にふんどしの快適さに出合い鬱病を克服し、オシャレなふんどしを作って世界中に広めていこうとしている中川ケイジさん。
観覧するためのチケットは1枚3000円だが、すでに大学生を中心に完売の状態だ。朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイト「A-port」ではわずかだが取り扱いされている。
クラウドファンディングからチケットを購入すると、その代金がそのまま優勝者へ贈られる夢支度金の一部にもなる仕組みだ。夢がある人もない人も、他者の夢に触れることで心が豊かになることもある。未来への投資として、参加してみてはいかがだろうか。
・「みんなの夢アワード7」のクラウドファンディングはこちら
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