岩手県陸前高田市と公益財団法人みんなの夢をかなえる会(東京・大田)は社会問題を解決するソーシャルビジネスに特化した起業塾を行う。同市内で活動するNPOや地域おこし協力隊、大学生らを対象に公募し、ビジネスプランのつくり方を教える。来年3月17日にコンテストを開き、グランプリには最大500万円の出資交渉権が与えられる。(オルタナS編集長=池田 真隆)

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この取り組みは陸前高田市の復興を加速することを目的に企画された。みんなの夢をかなえる会では、夢の実現性を競い合うコンテスト「みんなの夢AWARD」を2010年から毎年開いてきた。過去のグランプリには、ソーシャルビジネスを手掛ける起業家が多くおり、このノウハウを生かし、同市の地方創生につなげていく考え。

同市で「ソーシャルマネジメントカレッジ」という名称の起業塾を10月22日から開く。年末までに7回実施し、事業のミッション、ビジョン、戦略立案などを教える。講師を務めるのは、同市の参与でみんなの夢をかなえる会代表理事の渡邉美樹氏ら。

この塾への参加者を10月2日から15日にかけて募集する。定員は50人で、受講料は無料。対象者は、陸前高田市内の事業会社で第二創業(新規事業や新商品開発)の経営者もしくは社員、市外者で、陸前高田市内への移住や起業を考えている人、市内で活動するNPOや地域おこし協力隊など。年齢制限はない。

3月17日にみんなの夢AWARD in陸前高田を同市内で開催する。実行委員会会長には戸羽太市長が就く。グランプリには、市からの支援や最大500万円の出資交渉権、人的支援が与えられる。なお、このコンテストにエントリーできるのはソーシャルマネジメントカレッジを受けた人に限る。

みんなの夢をかなえる会の中川直洋専務理事は、「育成から起業支援まで行うので、陸前高田市で起業したい若者を全国で募集しています」と話す。

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