筑波学院大学を拠点につくば・土浦地域の情報を中心にウェブでニュースを発信している「NEWSつくば」。運営しているのは、媒体名と同じNPO法人NEWS つくばだ。同法人は、2017年に常陽新聞が廃刊した後、地元住民から復刊を求める声があがったことをきっかけに立ち上がった。(武蔵大学松本ゼミ支局=加藤美由紀、石岡絋汰郎、田村柚佳・武蔵大学社会学部メディア社会2年)

取材に応じた「NEWSつくば」代表の坂本栄さん、設立1年目にネットでの情報配信を始め、2年目からは紙媒体を発行した

同サイトへのアクセス数は、多い時で1カ月に15万PVを記録する。月に50~60本の記事を配信しており、その多くは政治に関するものだ。坂本さんは地域メディアの最大の目的を「地域政治の監視」と考える。

記事のほかにコラムを連載し、バラエティー性を持たせた。記者の中にはクラブ活動をしている高校生や筑波大生もいる。

現在の主な収益は「広告」と「寄付(会費なども含む)」だ。この二本柱に加えて、現在模索しているのが、「制作収入」だ。具体的な活動内容は、テレビ局が放送するニュースの製作に関わることで、製作費をもらうという仕組みである。

坂本さんは自分たちのことを「記者集団」と表現する。所持している情報の多さを強みに他メディアにも積極的に情報を提供していく考えだ。記事だけにこだわるのではなく、今後は映像や音声を加工して、情報発信を続けていく。

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