オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。

減塩の高野豆腐で国民の健康増進に貢献

旭松食品(株) 木下 博隆代表取締役

皆さん、高野豆腐をご存知ですか? 和歌山の高野山が発祥と言われ、寒い冬、外に置きっ放しで凍ってしまった豆腐を、もったいないので鍋に入れて食べたところ美味しかったことから、その後、改良が数百年続けられ、現在の乾物の形態になりました。

戦前は寒い地方の農家が生産していましたが、集約化と工業化が進み、現在、生産のほとんどは長野県の近代的で衛生設備の整った工場で製造が行われています。

わが社もその中の一社(創業70年)です。「私たちは、お客様の生活文化の向上と共に歩みより快適で、健康な食生活を追求し日々に、新たに前進します」というのがわが社の企業理念です。

その成果の一つに、高野豆腐の健康価値創造があります。製造工場がある長野県は、短命県の返上をめざし、地域住民を対象にした健康づくり運動を行い、長寿日本一になりました。

健康づくり運動の一つに減塩がありますが高野豆腐も減塩を行いました。高野豆腐に含まれる微量の食塩を限りなくゼロにすべく、新製法での商品化に取り組みました。

しかし、莫大な費用と労力をかけて微量の減塩に取り組む価値があるのかと、社内は紛糾しました。そこで、長野県を長寿日本一に導いた立役者の一人、諏訪中央病院の鎌田實・名誉医院長に一枚当たり0.2gの減塩に意味があるのかを聞いたところ、「高野豆腐は健康食品だから、知らない間に塩分を取ってしまうのはあまりいいことではありません」と即答頂きました。

…続きは「alterna別冊 72組織 わがパーパス」をご覧ください。

旭松食品株式会社




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