オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。
オーガニックコットンで「四方よし」
1985年9月4日にアバンティを創業した5年後に、オーガニックコットンとの出会いがありました。その後30数年、アバンティといえばオーガニックコットンの専門会社、「pristine」と言えばオーガニックコットンの専門ブランドと言われるように、寝ても覚めてもオーガニックコットンの事ばかり考えていました。
1993年に日本テキサスオーガニックコットン協会を作って日本における製造基準を策定し、業界9社が参加した認証団体として発足、2000年にはこれをNPO法人日本オーガニックコットン協会(JOCA)にしました。
世界基準を策定するグローバルオーガニックテキスタイルスタンダード(GOTS)の創業メンバーとして、世界中と関わりながらオーガニックコットンの啓蒙普及に努めています。
1980年代のコットンの世界では大量の化学肥料やら除草剤、落葉剤を使い地球環境に大きなダメージを与えました。それを無農薬有機栽培にして、まずは環境汚染をなくそうと考えたのがスタートです。
10年後、今度は児童労働や縫製工場などにおける人道的搾取が、コットンの世界では大きな問題となりました。その数年後には遺伝子組み換えの種の使用が世界の綿花作付面積の約80%にも広がり、インドでは農家が借金をして買った種の代金が返せなくて自殺者が多く出ました。
オーガニックコットンの普及はこうした社会問題を解決することにつながると考え、今まで以上に力を注ぐことになりました。
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