オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。

SDGs見える化で「強くて優しい」世界へ

サステナブル・ラボ・平瀬錬司代表取締役

創業間もない当社の存在意義を、創業者である私自身の存在意義を通して述べてみます。

幼少の頃、ヒーローが世界を救うという漫画の中で「宇宙船・地球号」が安泰ではないらしいことを知り、自分もいつか世界を救うときが来るのかもしれない、なんて大それたことを思っていました。

高校生の頃、クラスメイトたちが真面目に進路を決めていくなか、自分はどんな大人になるのか、自分の存在意義は何なのかを考える機会がありました。

ぼんやりと世界を救う仕事がしたいと思い、その頃見た映画の中で宇宙物理学者が世界を救っていたことから、大学は物理学科に入学しました。大学に入り少しだけ広い世界を知った私は、縁あって友人達と学生起業することになりました。

世界を救うベンチャー企業みたいなものがあるかもしれないと思っていたのです。その後の10数年は激動のうちに過ぎ、環境・CSR領域で私は2度の事業売却の成功と、1度の事業撤退を経験しました。

これらの経験を通し、時代の変化と、その過程で生まれる軋轢を目の当たりにしました。社会・環境貢献は「物好き」がやる世界から、SDGsなどがビジネスや生活の表舞台に登場する世界へ。「利」(経済利益)を一元的に追求する世界から、「義」(社会・環境利益)をも多元的に追求する「義利合一」の世界へ。

これらは、資本主義の限界に気づいた人々の覚醒による、ある種のルールチェンジだと私は理解しています。収益力が強ければ足元では勝てますが、人や地球に優しくなければ中長期的に生き残り、繁栄することはできないのです。「強く、かつ優しい」組織や人がこれからの世界のリーダーになるでしょう。

…続きは「alterna別冊 72組織 わがパーパス」をご覧ください。

サステナブル・ラボ株式会社




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