オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。

槇野 博史・岡山大学長

SDGs大学経営で新たな「パラダイム」を

岡山大学は、1994年に国立大学で初めての「環境」の名を冠した環境理工学部を設置した大学です。そして、私たちは2004年の国立大学の法人化に際し、「人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築」を大学の存在意義(パーパス)と定めました。

2007年に「持続可能な開発のための教育(ESD)」を推進するアジア初のユネスコチェアの認定を受けて、岡山市域の皆さまとともにESD活動を通した持続可能な社会の推進を、岡山から世界へ向けて実践してきました。これが今日の岡山大学SDGsの礎石となり、存在意義の核心となっています。

岡山大学SDGsの第1段階は、私が学長に就任した2017年度にスタートしました。「SDGsに関する岡山大学の行動指針」を策定する等の環境整備とともに、国連大学などの国際機関や地域の産官学金言とのパートナーシップを構築しました。

この活動が評価され、日本政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」 特別賞を受賞しました。2018年度は第2段階として、「SDGsの達成に向けた岡山大学の取組事例集」で17ゴールと関連付けた230例を報告しました。

2019年度を私たちは「SDGs大学経営元年」と位置付け、SDGsへの貢献を大学経営の中核に置き、教育・研究・社会実装など大学機能の全てに反映させる第3段階をスタートしました。私たちは、SDGs大学経営を4つのプロセス(図)により大学の知の資源を活用して社会から信頼を得ていく営みと考えています。

…続きは「alterna別冊 72組織 わがパーパス」をご覧ください。

国立大学法人 岡山大学



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