オルタナSのポスタープロジェクト=NPPサイトに「希望の鍵をなくさないでください」とのコメントが付いた、天使がカギの山を見つめている作品が掲載(4月12日分)されているのはご存知だろうか?
それは子どものころから環境や社会課題を気にかけていたJunichiと言う22歳になったばかりの作家の作品だ。

10年ほど前、彼がまだ小学生だった頃の天使をモチーフとする作品群を見て、そこに漂う有る種の優しさをとても気に入った私は、当時立ち上げたばかりのGREENSTYLEと言う環境コミュニケーション活動のシンボルを彼に描いてもらうことを決めた。
その後も私の最も若い友人として付き合わせて頂いているが、その関係もあって前述の作品制作を依頼し、快く引き受けてもらった。

その彼と最近久々に旧交を温める機会があり、六本木ヒルズでランチを一緒にとりながら、最近の活動や心境の変化などを聞くうちに、彼のようなエシカル志向の若いアーティストこそオルタナSで取り上げるべきと気付き、ここに改めて紹介する。

「きぼうの木」2011年8月制作


彼は以前から天使をモチーフにした作品が多いのだが、某ホテル会員誌の表紙シリーズの「きぼうの木」と名付けられた秋の新作にも福島県の県木でもあるケヤキに寄りそう天使が描かれており、彼のサイト(Junichiサイト)のその作品(「きぼうの木」2011’8月制作画像1)に「上を目指してまっすぐに、力強く枝を広げるケヤキは被災地の希望にあふれる木だと思います」との、復興を願う彼のコメントが付けられていた。

またこの秋に開催される社会福祉法人青谷学園の障害者支援施設DOとのコラボレーション個展などのソーシャル性の高い活動も並行して進めている。

この2つの作品についての彼のコメントを紹介しよう。

Art Junction

smile2011


「(DOの中で)特に絵が好きな人達と一緒に京都で個展を開いています。
今年はDo Art JunctionとDo smile meetingをテーマにキャラクターを描きました。
彼らは本当に楽しそうに絵を描きます
そんな彼らの笑顔に触発されてできたキャラクターです
何かを作り上げる楽しさを思い出させてくれる彼らに、感謝しています」









他にも以前から彼が取り組んでいる大阪国際女子マラソンに関する一連の作品群(上記サイト参照)などから伺えるのは「自分の作品はどんどんシンプルになって来ている。エコについてもあまり難しく考えすぎないで、簡単に行動して気が付いたらエコと言うのが良いな。」と言う彼の現在の心境ではないだろうか。


食事の後のコーヒーを飲みながら、今Photoshopやイラストレーターなどのグラフィックソフトにはまっていると言う彼の話を聞いていると、どうやら今後作品作りに大きな変化が起きそうで、とても楽しみだ。
また大きな企画も舞い込んでいるようなので、決り次第ここで取り上げる予定。皆も彼にはぜひ注目しておいて欲しい。