自給自足の街をテーマに飲み語り合うgreen drinks 松戸。そのvol.4を9月23日に
開催されました。会場は台風のため江戸川河川敷ではなく、前回に引き続き古民家
アトリエ「旧・原田米店」!
テーマは「自給LIVE ~Viva solar power!!~」
去る6月18日(土)に開催したgd松戸vol.1では「自給的なエネルギーにシフト」と
題し、エネルギーをテーマに行いました。じゃあこれをイベント的にでもいいから
実際に実現してみよーとして始まったのが今回の「自給LIVE」です。
ゲストにはオルタナSのENE48でもご紹介したソーラーに命をかけている
田口造形・音響の田口和典さんをお迎えし、ソーラー発電&バッテリーを
使った音楽LIVEとソーラークッカーを使った着火を試みました。
田口さんのENE48の記事はこちら
「野外フェスをもっと自由にするソーラー音響」
ソーラーにかける音響屋。田口和典さん
冒頭は田口さんにソーラーツールの説明をして頂きました。
まずはソーラーパネル。パネルからケーブルでバッテリーに接続し充電する
という仕組みで田口さんオリジナルの設計です。当日の天気は曇りでしたが、
ソーラーパネルは曇りでも微弱な電気なら発電できるそう。恐るべしソーラー
パワー。
続いてソーラークッカーについてもお話し頂きました。
球状に曲がった木板に反射板をつけて光を1点に集約させ、それを複数台
置いてパワーを強くするという仕組みで、田口さんオリジナルの作品です。
「よくあるパラボナアンテナみたいなのではなくて、カッコいいものを作りたかった」
という田口さんの言葉通り、秘密兵器のようでカッコよかったです。
まるで発明家のような田口さんですが、本業は音響屋。スピーカーなどの
音響機器を作ることがお仕事です。その田口さんがなぜ、ここまでソーラーに
力を入れるようになったのでしょうか。きっかけは、とある途上国での野外イベント
でした。その国の電力供給量は不十分で、しかも野外での開催。しかしイベントを
成立させるためには電源を確保しなくてはならない。そこで、もともとグリーン志向
を持つ田口さんは、ソーラーの活用を思いつき、ソーラーバッテリーを使用。結果、
それが現地の方々から大好評で、第1号の作品はそのまま現地の方へプレゼント
されたそうです。それ以降、田口さんはソーラーの活用を本格的に始めたのです。
いや、カッコいい。
ソーラークッカーで火をつけろ!
続いてソーラークッカーでの着火にチャレンジしました。
結局あと一息のところで火はつきませんでしたが、曇り空でもかなり熱くなることが
分かり、ソーラーのパワーを十分に感じることができました。ありがとう太陽。
そしてオーガニックBBQスタートです。
自給LIVEスタート
お腹も満たされたところで、いよいよ自給LIVEスタート。電源は全てソーラー。
デンコちゃんの電気は一切使っていません。
通常の電気は発電所(直流)→送電線(交流)→家(直流)と送電線を通じて遠方
まで電気を運ぶために直流から交流、交流から直流に電気を変換しています。
そしてその度にエネルギーのロスが出ているのです。
しかし今回使う電気は発電したその場で使用する、自給自足型の電気。そのため
電気の変換の必要は無く、直流のままでOK。ロスも少ないし、なんと音も
良くなるそう。ソーラーはグリーンなだけでなく、音楽的にもいいんです。
ゲストとして来てくれたARNI KRISTJANSSONから始まった自給LIVE。
後半はDJKIN×OJA×アワーハウスというgd松戸ならではのコラボレーション
も生まれ、最高に盛り上がりました。
太陽に気づかせてもらったこと
ソーラーのエネルギーを感じてみようとして試みた今回の「自給LIVE」。
惜しくもソーラークッカーでの着火はなりませんでしたが、その熱の強さを
感じることができ、ソーラーエネルギーのみでの音楽LIVEにも成功しました。
いつも当たり前のように注がれる太陽の光。しかし我々、生物はその光を
無くして生きていくことはできません。これはいたって原始的で、最も本質的な
事実のひとつです。そんな、当たり前だけど大切な太陽の光によって今回、
最も照らされたのは参加者の方々の笑顔のような気がします。
江戸川での開催とソーラークッカーでの着火は必ずまたチャレンジしますので、
楽しみにお待ちください。
MADで真面目に悪ふざけが出来るgreen drinks 松戸であなたも自給自足の街に
ついて飲み語りあいませんか?