2010年南アフリカW杯での日本代表の躍進は記憶に新しい。そんな熱戦が繰り広げられたアフリカの地で面白い実験が行われた。

ケニアで行われたこの実験は、子どもたちを集めて通常のサッカーを楽しんでもらうだけであるが、注目すべきは使用されたサッカーボールである。

ハーバード大学の卒業生と在校生からなる4人の女性グループが開発したこのサッカーボールは中に磁石とコイルが入っていてボールを蹴ったり転がしたりする際に生まれる運動エネルギーを電気に変換する仕組みを持っている。

このサッカーボール型発電機は「sOccket」と名づけられ、見た目や、重さは通常のサッカーボールとほぼ同じである。蓄積されたエネルギーは小型LED照明や携帯電話といった電気機器に供給できる。

実験では子どもたちがこのボールで約15分間遊ぶだけで、LEDライトを3時間も点けることが可能だという結果がでた。今後は僻地で治療を続ける医療家たちの携帯電話の電池として使用される予定だ。

2014年ブラジルW杯では、世界の強豪たちと近年目覚しい発展を遂げている日本代表がこのボールを追って、素晴らしいプレーをすることを願っている。(オルタナS副編集長=池田真隆)


■参考URL
sOccket HP
http://www.soccket.com/