ユーザーがサイト上で行きたい旅を提案して、その旅に共感してくれる人を募り、旅の企画や予算を一緒に決めるサイト「trippiece」(トリッピース)が人気である。

サイト上で旅の提案や企画内容を話し合う


制作は株式会社trippiece。設立したのは現在中央大学4年の石田言行(いしだいあん)さんである。石田さんは学生時代にバングラデッシュにソーシャルビジネスを勉強しに行くスタディツアーを企画して、SNSで仲間を募集した。

そこで体感した、趣味が同じ知らない人と行くツアーの素晴らしさに感動して、このサイトを立ち上げた。現在では、2011年6月のオープンからわずか半年で約30個の旅の企画が成立している。

東日本大震災での義援金の感謝を伝えにいく台湾へのスタディツアーはわずか2週間の期間で企画内容が決まり、実施された。また、予算も通常のツアーとは違い、参加者で決めることが出来るので市場価格よりかは格安に済ませることが出来る。

例えば、ウユニ塩湖に行くツアーなどは一般的に市場価格45〜50万円であるが、ここでは35万円で行く事が出来る。知らない人と行く事に抵抗感があると感じるが、それは初めのうちだけ。

「旅はそもそも非日常のもの、さらに行く人も初対面の人なので、日常が入り込む余地がない。初めはぎこちないが、旅事態がわくわく感を高めてくれる。自然と多くのことを語り、いつもとは違う自分に気づくことが出来る」と石田さんは旅の魅力を語る。(オルタナS特派員 池田真隆)



trippiece