「ごみひろい」をソーシャルの力で世界中へと広げ、世界をきれいにしていくエコアプリ――それがPIRIKA(ピリカ)だ。



利用者は同アプリをダウンロードした携帯端末で、自分が拾ったゴミを撮影。コメントを付けて捨てる様子を投稿する。その様子は、投稿者のいる場所が共有の世界地図の上で光ることで、全世界に伝えられる。

2011年11月25日に正式にリリースされて以来、利用者は月1500人のペースで増え続け、その数は、5500人にのぼる。現在では、世界33ヶ国、4000ヶ所以上へと同アプリを使ったゴミ拾いが広がっている。

PIRIKA 代表取締役の小嶌不二夫さんはこのサービスのポイントは「利用者が他の利用者の行動を見て影響されること」と語る。その理由については「自分が寝ている間もサービスが勝手に発展し使われ続け、問題が自動的に解決され続けることが一番大切。システムに『勝手に広がり発展していく』という要素が組み込まれていることは必須だった」と説明する。

ピリカとはアイヌ語で「きれい」「美しい」などの意味。「サービスの名前を考えるにあたり、まずイメージキャラクターを考えていた。当初、ペリカンのくちばしをゴミ箱に見立ててキャラクターを作ろうかと話していた。ペリカンと入力しようとして『ピリカ』とタイプミスした。意味もサービスにあっているし、読みやすくシンプルな響きが気に入った」と名前の由来を語る。

「単純計算でアクティブにゴミを拾う利用者が100万人にいて、平均して月10個のゴミを拾ってもらえれば、100万×10×12カ月=1億2000万で年間1億個のゴミが拾われる状況を創り出せる。そのためには、ゴミを拾うという行為に、思わずやってしまうようなゲーム性を持たせたり、持続力を高める強固なコミュニティを作ったりといった工夫が必要だ。今年は、小さな数字を誰にも無視できない大きさまで積み上げていく1年にしたい」と今後の抱負について述べた。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)


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