公用語は日本手話と書記日本語(筆談)で、スタッフ全員が手話のできるスープカフェが東京・本郷に誕生した。それが「Social Cafe Sign with Me」(サイン・ウィズ・ミー)だ。

(cap)  Social Cafe Sign with Meの店長・柳匡裕さん


















都営大江戸線・丸ノ内線の本郷3丁目駅から徒歩5分のラーメン屋「安庵」の2階に、2011年12月27日にオープンした。客はiPadの画面でメニューを選べたり、ホワイトボードの壁に筆談もできるため、手話ができなくても気軽に注文できる。

この店は、株式会社スープアンドイノベーション(長野県長野市、代表取締役社長・室賀康)が2009年度から全国でフランチャイズを展開している外食事業「ベリーベリースープ」の一つ。既存店でも、手話を日常的に幅広く使用してもらおうと手話による接客を導入している。

Social Cafe Sign with Meの柳匡裕店長は「ろう者か聴者に関係なく共に交流や相談をし合う中で新しい考え方を生み出していくためのカフェ」と言う。

「店内の『しかくスペース』では、手話サークルや手話によるセミナーなど楽しい企画を考えています。誰でも講師登録ができ、さまざまな学びや交流の場に使えます。宣伝や集客もお手伝いしますが、お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください」

無線LAN付きで電源も完備。ろう者はもちろん、静かな環境で仕事や勉強がしたい聴者にとっても居心地が良さそうだ。営業時間は午前10時から午後8時(定休日なし)。(今一生)

●Social Cafe Sign with Me 公式サイト
http://signwithme.in/