ふらっと近所に出かける際、これまでは自転車やスノボ、バイクや自動車が使われてきた。そこにもう一つ、新しい乗り物が加えられる時代が遠からずやってきそうだ。
それが、車いすに取り付けるだけで時速20kmまでの走行ができる「WHILL」(ウィル)。100m先のコンビニをあきらめてしまう車いすユーザーも、5km圏内の外出が今よりもっと楽しく、爽快感のあるものになりそうだ。
作ったのは、日産デザインセンターを経て2009年から社会や企業の課題解決に取り組む会社Smile Parkのデザイナーとして活動していた杉江理さんのほか、エンジニア、デザイナー、マーケターなどさまざまな分野のプロ10数名で構成されている「Team WHILL」だ。
2010年7月に、車いすユーザーから始まるパーソナルモビリティをテーマに結成され、神奈川県総合リハビリテーションセンター、J-Workout株式会社などと連携し、安全面、実現性を重視し、開発を進めてきた。
開発資金は、クラウドファンディングを行っているマイクロパトロンプラットフォーム「CAMPFIRE」などで集めた。「CAMPFIRE」では目標の50万円を突破した後も、パトロンは増え続けた。50人以上に上り、100万円を超える資金を調達。昨年11月の東京モーターショーで初号機を発表するに至った。
そして、3月3日14時から、東京・恵比寿の7Sevenで.お披露目イベントが開催される。主催するYR LLCの代表・吉田遥さんは言う。
「健常者と車いすユーザーが区別なく外出を楽しめるボーダレスな社会。車いすに乗る姿がかっこ良く見え、あこがれの的になるような社会。そんな社会になるようにWHILLを作った方々に共感し、このようなイベントを企画しました」。
当日は、Team WHILL代表の杉江理さんをゲストに迎え、開発の経緯から今後の展開などをお話していただくほか、交流会も設けます。もちろん、WHILLを目の前で見ることもできます」
参加希望者はなるだけ事前登録とのこと。1ドリンク軽食付きで前売り2500円(当日3000円)。(今一生)
お問合せ先
YR LLC info@y-rapport.com