ニートの中でも働く意思を持ち、就職に向け行動を起こしている若者を「レイブル」(遅咲きの意味)と名付け、支援する取組みが大阪府で始まった。大阪府の生活保護受給者数は全国最多で、ホームレスは3000人を超える。ニート・ひきこもりの数は55000人にも上るという。そこで、大阪を「本当の笑いのあるまち」にしようと府民、企業、行政が一丸となって、「大阪一丸」を立ち上げた。

2月10日ニートの日に号外新聞を配布(写真:スマイルスタイル提供)

同プロジェクトは大阪府が主催し、大阪市で人材育成事業を行うNPO法人トイボックスと社会課題の改善に取り組むNPO法人スマイルスタイルが企画・運営をしている。2011年11月23日の勤労感謝の日に、立ち上げイベント「大阪ニート100人会議」を開催し、レイブルという新語を発表した。

レイブルはレイトブルーマー(late bloomer)の略で遅咲きという意味だ。ニートと呼ばれている若者の中でも働く意思を持ち、就職活動に向けた行動をしている層をレイブルと呼び、支援に向けた様々なプログラムを行っている。2月10日はニートの日として大阪駅周辺でプロジェクトの詳細を書いた号外新聞の配布も行った。

このレイブルという言葉はインターネット上の掲示板などで話題となり、「ニートの呼び方を変えただけだ」、「根本的な解決になっていない」といった批判も多く書き込まれた。

スマイルスタイルの塩山諒代表は、「たとえ批判であっても、大阪には55000人の若者がニート・ひきこもりとなっているという現状を知る機会になってほしい。今後は若者と企業との出会いの場を生み出し、若者たちが安心して働ける環境づくりをしていきたい」と語る。

インターネット上では批判が多いが、実際には参加を希望する若者や協力したいという企業の問い合わせが増えているという。(オルタナS特派員=岸田勇人)