環境エネルギー政策研究所所長飯田哲也氏の【エネルギー進化論~「第4の革命」が日本を変える~】と原子力行政の改革を提言する多摩大学大学院教授田坂広志氏「官邸から見た原発事故の真実~これから始まる真の危機」がその2冊。
かって原子力の専門家であった両氏は、その故にこそ原発依存社会からの脱出をリアルにこの2冊で語る。
地域を軸にした自然エネルギー利用の様々な仕組みを長年に渡って推進して来た飯田氏と、放射線健康管理の専門家として昨年内閣官房で福島原発事故対策に取り組んで来た元参与の田坂氏の言葉は、原発に依存しない社会を考える際に欠かせない現実と可能性を大いに知らせてくれる2冊であると言えよう。
その飯田氏の「エネルギー進化論」(ちくま新書780円+税)はこれからの日本のエネルギーシフトは産業革命にも匹敵する第4の革命、すなわち自然エネルギーで実現すると説く。
また田坂氏の「官邸から見た原発事故の真実」(光文社新書780円+税)は先送りして来た原子力の様々な問題が連鎖的に浮上してくることに覚悟を持って「過去への深い反省」をしてこそ「未来への希望が生まれる」と説く。
<関連リンクとトピックス>
飯田哲也氏
・環境エネルギー政策研究所(ISEP)
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・コミュニティ・パワー会議開催(2012年3月8日(木)10:00〜16:45 日本科学未来館 みらいCANホール)
地域の資源を利用したエネルギーの利益が地域の人々に還元されるような仕組み「コミュニティ・パワーに取り組む国内外の識者のトークセッション。(参加申込と詳細は上記ISEPサイトから)
田坂広志氏
・同氏ブログ
・講演 福島原発事故が開けた「パンドラの箱」~野田政権が答えるべき「国民の七つの疑問」~の動画サイトから2011.10.14でご覧出来ます
・懇談会 自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会」(2011.6.12)の動画サイト
・オルタナS関連記事(「第4の革命」監督との対談)