エネルギー問題に関心を持つ大学生らが3月29日、経済産業省・資源エネルギー庁で「再生可能(自然)エネルギーの若者への普及」をテーマにアイデア会議を開いた。「若者にもっと自然エネルギーへの関心を持ってもらいたい」という同庁が学生たちを招いた。

独自の企画を提案する学生たち


提案に参加したのは15名の大学生たち(うち男子6人)。理系男子、女子大生、学生起業家、理系女子、エネギャル(エネルギー問題に関心のあるギャル)、エネドル(エネルギー問題に関心のあるアイドル)のチームに分かれ、個々の企画案を提案した。

資源エネルギー庁から出された「再エネで遊べ!」「グリーンエネルギークリスマス」というお題を元に、参加者が事前に友人らと勉強会を開催してもらい、企画案を練り上げた。

インテリアグッズを提案したチーム、パワースポットの「心のエネルギー」と「自然のエネルギー」とのコラボを企画したチーム、若者が遊ぶシーンで自然に再エネを意識させようとする「ながら再エネ」をテーマにした企画、太陽光、風力などエネルギー毎のアイドルを提案したチームなど、若者ならではの企画が集まった。

会議を主催した同庁の三浦修二・新エネルギー広報担当係長は会議の狙いを「 一部の専門家だけでエネルギーを議論するのではなく、身近だからこそ私たち自身が意識していかなければいけない問題だ」として、「しがらみのない若者のフットワークの軽さを活かした提案を期待しているし、国として何ができるのか検討したい」と説明した。

アイデア会議をサポートした「みんな電力」(東京・港)の大石英司代表取締役は「脱原発運動のように現状の問題点を指摘して終わるのではなく、建設的な提案を出し合うほうが意義深い。国も自治体も大手メーカーも求めているはず」と話した。

学園祭を活用した企画を提案した慶応大学3年生の若月厚志さんは「若者にエネルギーを身近だと感じてもらうためには、若者から発信していくことが重要だ。多くの学生を巻き込み、ぜひ提案を実現したい」と意気込みを語った。(みんな電力社員・星野舞子)


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