ソーシャル志向の若者グループが、あのブータンの国民の総幸せ感を目の当たりにしてきた体育教師の生の声を聞く会を催した。

キャンドルを囲んで

ボクのネットワークには若手企業人で、かつソーシャルな視点から自律的に個性に合った活動をされている人たちがたくさんいる。
その中から、人材関連情報企業にお勤めの金井理依さんから最近の活動のレポートを頂いたので紹介する。
彼女は大学や銀行にお勤めの20代の友人たちとキャンドルをシンボルにした、人と人の繋がりを意識した空間創りを目指すJAMと言うグループのメンバー。

彼女らは今回、ゲストスピーカーに太田幸輔氏( 青年海外協力隊 で2年間、ブータンで体育教師を経験)を招き、あのブータンの国民総幸福量を目の当たりにしてきた彼の生の声をキャンドルの灯の元に聞く会を企画した。
その際の様子をお伝えしよう。

(以下金井理依さんからのレポート)
【jam×『灯』=幸せの時間。】

「幸せですか」と問われたら、
私は「もちろん!」と即答できただろうか。
そんなことを、先日友人らと開催した「幸せ」を考えるイベント
【jam×『灯』=幸せの時間。】にお招きした太田 幸輔さんのお話を聞いて考えました。

太田さんは、太陽のような力強く温かい力がある。
それは、彼に「体育で子供たちの笑顔という花を世界中に咲かせる」という信念があるからだと思う。彼は、2009~2011年まで、青年海外協力隊に参加し教師としてブータン王国の子どもたちに体育を教え、帰国後の現在も、写真・執筆・講演活動をしている。

ブータン王国は、GNH(国民総幸福量)向上を国の政策として掲げる幸せの国。
太田さんもブータンの人々が「今を全力で生きる」という事を強く感じたという。
ブータンの人達は、人と比べず、恨まず、嫉みがない。
過去を振り返らず「未来のために」を言い訳に、今を犠牲にするということがないこと。
そう、今を大切にし、足るを知り、この瞬間に感謝しているということ。
仏教には、輪廻転生という概念があるため、死を怖れずに、起こりうることには、必ず意味があるということが心にあるそうです。

私は、つい羨ましがります。後悔をします。
でも太田さんの話を聴き、今に正直に、全力で生きなかったら、自分を好きにならなかったら本当にもったいないと思った。私は、「丁寧な暮らしをしたい」「情熱を伝えたい。」「感謝したい。」という思いがあります。でもこれは私の心持で今すぐにもできることでした。

物質が豊かな日本では、豊かな意味はもう、「便利さ」ではなく太田さんの言葉にもあった「今、心に正直に生きているか」という一人一人の自分との対話から出てくる輝きではないかと感じたのです。

太田さんはこの春から小学校で体育講師です。日本の子供たちと関わりながらもっともっと多くの人にパワーを注入していきたいと話していた。

みんなが幸せに気付けば、世界は必ず鮮やかに変わると思ったイベントでした。
(以上)

こんな感じの活動を手作りで出来てしまう軽やかさ、センス、ネットワークなどを持ち、自分たちの個々の生き方を大切に、無理なく楽しんでいる彼らの様子が目に浮かんでくる。
これからも、こんな生き方を選びとっている若者の活動を紹介して行くつもりなので、お楽しみに。

(関連サイト)
太田 幸輔 http://otakosuke.hostoi.com/
イベントHP http://www.facebook.com/events/341816172528942/
JAM HP http://jamcandle.jimdo.com/about-jam/
JAM農園 http://on.fb.me/HoCLYF