国連が定めた「世界水の日」である3月22日、アフリカで行われている水汲みの現状を共有できるiPhoneアプリ「Care Africa」が誕生した。

水汲み女児の実態を共有することができる

制作したのは、世界80カ国以上の途上国や紛争地域において支援を展開している国際NGO「CARE」の日本事務局である公益財団法人ケア・インターナショナルジャパン(東京・豊島)。

本アプリでは、水汲みをするジンバブエの少女ペイシェンス・ティトンバちゃん(10歳)が学校へ通う様子や水汲みなどの日課を動画やフォトギャラリー形式で紹介している。また、オンライン寄付機能やボランティア登録機能もついている。

アフリカでは日々の生活に必要な水を手に入れるために、長い道のりを歩かなければならず、その距離は1日8000歩(約6キロ)と言われている。水汲みの多くは子どもや女性たちの仕事とされている。そのため女児には学校に行く時間や、家族を支えるためにお金を稼ぐ時間がない。こうしたことが原因で貧困の悪循環を生み出している。

公益財団法人ケア・インターナショナルジャパンマーケティング部仲上睦美さんは「このアプリで国際協力に普段関心が無い方にもアフリカの女児が直面する課題を知ってほしい。そして、これがきっかけでボランティアなどの動きにつながることを期待している」と話した。(オルタナS副編集長=池田真隆)


「Care Africa」http://itunes.apple.com/app/id494975955?mt=8