障碍者ではなく、ひとりの「表現者」として知的・精神にハンディキャップを持った人を支援する神奈川県平塚市の福祉施設「StudioCOOCA(スタジオクーカ)」。オルタナSでも2月13日の記事で取り上げた今、注目のアーティスト集団だ。

彼らの作品展とイベントが神奈川県鎌倉市の飲食店2店舗で行われている。作品展の名称は「わくわくわーく~わたしのおしごと~」。

作品展が行われている飲食店の一つ「ソンベカフェ」

COOCAでは好きなこと、得意なことで収入を得ることをテーマに施設の利用者が絵画や創作活動を行っている。また、鎌倉の飲食店「ソンベカフェ」と「食堂コバカバ」のそれぞれのオーナーも店でソーシャルなイベントを企画することが多く、仕事でいかに楽しむかを実践している。「仕事にわくわくすること」って大切ではないかというメッセージをこの作品展で伝えている。

店内には数多くの作品が展示されている

ソンベカフェでは普段は施設で創作活動を行っているアーティストがやってきて、店舗内で創作活動を行うほか、カフェのお客さんへの接客業務を手伝う。

カフェの料理運びをお手伝いするCOOCAのもえちゃん

ソンベカフェのオーナーである宇治香さんが7~8年前に市内で行われていた作品展でCOOCAの前身の組織と知り合い、それ以来、今回のようなイベントやカフェの休業日に行われるマーケットで作品を使ったグッズ販売の場所を提供するなど関係性を深めてきた。

何年もこのイベントを継続している理由について宇治さんは「障碍者に偏見を持っている人もいる中で、COOCAの存在をもっと多くの人に知ってもらいたいから」と話す。作品展では作品そのものや作品を使ったグッズが販売されているが、リアルな場でお客さんとCOOCAのアーティストが接することができ、楽しく会話をしている様子を見ることが何よりの喜びだと言う。

COOCAの運営会社である株式会社愉快の田代章子さんは「普段は作業場で創作活動を行っているので、広くいろいろな方々に表現を見てもらえる場は大変貴重だ」とソンベカフェなどの取り組みを評価し、「底抜けに明るいCOOCAのアーティストに接することで、お互い笑顔になれ、元気をなって帰ってもらえると嬉しい」と話す。

作品の展示はソンベカフェでは4月15日まで、食堂コバカバでは17日まで。また、15日には両店舗でCOOCAの紙芝居と人形劇チームの公演も行われる。(オルタナS特派員 加藤千博)


StudioCOOCA http://www.studiocooca.com/
ソンベカフェ http://song-be-cafe.com/