大槌湾に浮かぶ蓬莱島


1964年に放送が開始され、当時絶大な人気を博して今もなおファンの多い人形劇、「ひょっこりひょうたん島」。
個性豊かなキャラクター達が暮らしたあの「ひょうたん島」は、岩手県大槌町の大槌湾に浮かぶ蓬莱島(ほうらいしま)がモデルだと言われています。

 

一昨年の東日本大震災で、岩手県大槌町は津波による大きな被害を受けました。
この蓬莱島も津波に飲まれ、ひょうたん形の丘が崩れ、島に建っていた赤い灯台も流されてしまいました。

しかし、蓬莱島は故井上ひさしさんの原作による国民的人気番組であった「ひょっこりひょうたん島」のモデルだったとされ、震災前から町のシンボルとして大切にされてきました。

苦しいこともあるだろさ
悲しいこともあるだろさ
だけどボクらはくじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう

「ひょっこりひょうたん島」の歌詞にあるように、町の人たちが悲しみを乗り越えて希望を持てるよう、蓬莱島を今度は復興のシンボルにしようという動きが震災後に広がりました。

そして昨年12月、島に新しい灯台が設置され、点灯式も行われました。

震災の爪痕はまだ残っていますが、町から見える島の美しい風景は、これからもずっと町の人たちによって大切に守られていきます。(オルタナS編集部員=堀川雄太郎)

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