学生と農家のつながりを創る取り組みが行われている。その名も奨学金ならぬ、奨学米プロジェクトである。農家が奨学米生である学生に無償でお米を提供するお返しに、学生はその農家の手伝いや、地域のイベントに参加する。

農家が第二のふるさとになる


運営するのは農家の労働力確保や長期的なファン作りを目指す会社、奨学米(東京・港)。奨学米生3人ほどでグループを作り、5月から11月にかけて4回同じ農家に泊まりこみで農作業体験を行う。学生の内に信頼関係を築き、奨学米生が社会人になっても農家と関わり合いをもつことを狙いとしている。

2010年10月からプロジェクトを始動して今までに100人弱の奨学米生が生まれた。プロジェクト後も農家の方とフェイスブックを通じて交流を行う。ソーシャルメディアでのつながりもあり、参加者の80%以上が、再びプロジェクトに参加する。

奨学米の副代表福島剛さん(25)は「学生たちからはよく、農家の方と出会って、一緒に農作業を体験すると、食に対する価値観が変わったという感想を聞く。普段何気なく食べている食材の大切さを実感してほしい」と語る。(オルタナS副編集長=池田真隆)


奨学米プロジェクト



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